2、3年前の情報ですので、現在とは変わっている部分が多いはずです。必ず真偽は自分で判断し、全部が全部を鵜呑みにはしないでください。元職員としての経験と全国の職員からきいた話をベースにして説明しますが、所属していたところの情報に偏っていると思います。
※サイドバーからも目次に飛べます。
信用保証協会って?
銀行・信用金庫が中小企業者(大企業ではない法人・個人事業主)に融資する際に、信用保証協会が中小企業者の公的な保証人となって、中小企業者が借入をおこないやすくなるよう支援します。 中小企業者は、信用力・企業体力から貸付が難しい場合が多いのです。
信用保証協会が保証人となることで、万が一、業況の悪化により、中小企業者が金融機関へお金を返せなくなったとしても、信用保証協会が中小企業者の代わりにほとんどのお金を金融機関へ返済してくれるので、金融機関は融資しやすくなるというわけです。
その後、信用保証協会は中小企業者と協議し、信用保証協会が代わりに返済した分を少しずつ返してもらいます。
信用保証協会は中小企業者の保証人になる際に、中小企業者から保証料というものを徴収し、運営費としています。
信用保証協会はいくつある?どこにある?
全国47都道府県にそれぞれ存在し、現在51協会あります。
基本的に各都道府県に1つですが、例外として以下の通り、県に2つ以上存在することがあります。
・神奈川県
「神奈川県信用保証協会」
「横浜市信用保証協会」
「川崎市信用保証協会」
・愛知県
「愛知県信用保証協会」
「名古屋市信用保証協会」
・岐阜県
「岐阜県信用保証協会」
「岐阜市信用保証協会」
また取りまとめの機関として、全国信用保証協会連合会(所在地は東京都)も存在し、各地の信用保証協会からの出向者が存在します。
中途採用、第二新卒の採用は行っている?
信用保証協会によっては、新卒だけではなく中途採用や第二新卒の採用をおこなっている場合もありますが、基本的には新卒採用のところが多いようです。
金融系や大手企業への転職を狙うのであれば、リクルートエージェントやMS-Japanを利用することをおすすめします。
リクルートエージェント
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信用保証協会ごとの第二新卒・中途採用について、詳しくはこちらでまとめています。
信用保証協会に就職する上でのメリット
・倒産の心配が少ない
県内に複数ある場合だと協会の統合はあるかもしれませんが、なくなってしまう確率は極めて低いはずです。
・不況に強い
不況の時に利用が多くなる(業況悪化先が増加し保証人になる回数が増える)ので、かえって不況のときには儲け(保証料収入)が多くなります。
・全国転勤がほとんどない
都道府県内で支店が完結しているので、転居を伴うような転勤はほぼありません。
全国信用保証協会連合会(東京都)や各都道府県の機関、サービサー(回収専門の別会社)への出向はありますが、対象になることは少ないでしょう。仮にあっても中堅社員以降の話です。
・持ち帰りで仕事を行うことはない
在宅で仕事ができないので、持ち帰りで仕事を行うことはありません。コロナの影響でもしかしたら今はテレワーク化しているかもしれません。
・ノルマがない
(協会によってはあるかもしれません)
信用保証協会に就職する上でのデメリット
・飲み会が多い
月に複数回、関係機関と懇親会をおこないます。部署によりますが、職場内での飲み会も月に一度ありました。
・ 債権管理部署では取り立てがある
いわば借金の取り立て部署ですので、心無い言葉を浴びせられることもあるため、向き不向きがあります。債務者は平日働いている人が多いため、夜の督促や休日督促もあります。
産休育休の制度は?
私がいた協会は産休育休についての制度は整っていました。職場内結婚も多いです。
信用保証協会職員の年収は?
協会により異なりますが、基本的に年功序列です。
30歳の時の年収でいえば、平均年収よりは高めでした。
信用保証協会の残業は?休日出勤は?
信用保証協会や部署ごとに差があります。
保証審査部署や債権管理部署ですと、定時で帰る日よりは残業する日の方が多いです。
繁忙期である四半期末(3月、6月、9月、12月)は仕事量が多くなりますから、平日の業務時間内で仕事が終わらなければ、休日出勤することもあります。休日はパソコンが動かないので、書類での仕事を主に行っています。
信用保証協会はホワイト企業か?ブラックか?
残業は多めですが、忙しい部署に配属されない限りはカレンダー通りには休めますし、福利厚生面でいえばホワイトであると考えています。
職場環境的な話ですと、やはり配属部署の忙しさ、人間関係によって変わってくる部分なので一概にはいいきれない部分です。(ありきたりな話ですが…)
信用保証協会の採用・面接の質問
他の一般企業と同様に、
書類選考、webテスト、グループディスカッション、面接(2、3回程度)という流れの協会が多いようです。面接内容も特徴的な質問は特にありません。逆質問にしっかり対応するのであれば、信用保証協会に関する本を読んでおくことがおすすめです。
ただ、他の企業と比べ、応募人数に対し採用人数が極端に少なく、倍率がかなり高い会社です。信用保証協会のような隠れホワイト企業を他にも探すのであれば、無料で利用できる就職エージェントを必ず利用しましょう。企業の職場環境などの内部情報を教えてもらうことができます。企業の中身を知らずにネームバリューでなんとなく就職し後悔している方は予想以上に多いです。
新卒の方であれば、 MeetsCompany(ミーツカンパニー) と、ジョブスプリング
が求人情報が充実しているほか、面接対策などの選考対策も行ってくれるため、おすすめです。
Meets Company(ミーツカンパニー)
最大級の新卒就活イベントを運営する企業です。エージェントとイベント、両方のサービスを行っています。
エージェントサービスでは、採用担当者や社長と直接交渉が可能。このため、通常の選考をパスできるほか、最短1日で内定を獲得することも可能。大手企業含め、様々な業界の求人を保有しています。スピード内定を目指している方におすすめのサービスです。
イベントは全国各地で開催。企業の人事決定権を持った人や社長のみが参加するイベントであるため、その場で内定をもらったり、内定の一歩手前まで選考をすすめられることも。
東証一部上場企業から新進気鋭のベンチャー企業まで幅広い職種の企業が参加しているので、できる限り多くの企業を実際に見て選びたい方におすすめのサービスです。
※申し込みは先着順。WEB面談やオンラインでのイベントも開催しています。
【公式サイト】
エージェント:https://discussion.meetscompany.jp/
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Job Spring(ジョブスプリング)
新卒就活専門の就職エージェントです。利用者の定着率が格段に高いのが特徴。
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※求人は関東圏が中心。東京本社での面談に加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、現在WEB面談も実施中です。
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20代・30代で転職活動中の方については、転職先企業との交渉に強いエージェントを利用することがおすすめです。
中でも、リクルートエージェントとMS-Japanでは、金融系職種・企業への転職に強いことに加え、転職先企業との交渉に強く待遇改善・年収アップを狙うことができます。
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来社の場合、全国各地の面談場所で行います。(札幌、仙台、宇都宮、大宮、千葉、丸の内、立川、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡)
MS-Japan
URL:https://www.jmsc.co.jp/
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(就職エージェントってなに?というかたはこちら)
※注意 元職員です
給与面の不満や常に繁忙であったことから退職し、その後は別の民間の会社で働いています。
以上は私が在籍していたころの話であり、現在とは変わっている部分も多くあると思いますので、あくまで参考程度にするようにしてください。
このページに訪れた方が、後悔しない就職・転職ができることを祈っています。